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【管理栄養士監修】春野菜を食べよう!春野菜の栄養と効果

春野菜を食べよう!春野菜の栄養と効果 たべもの豆知識

新じゃがいも、新たまねぎ、たけのこ、ふき、菜の花、アスパラガス…などの多くの野菜が春に旬を迎えます。スーパーなどでも「春〇〇」や「新〇〇」と呼ばれる野菜を見かけることが多くなりますよね。春野菜には冬を乗り越えたからこその栄養素がたくさ含まれていることを知っていますか?今回は春野菜の特徴と栄養効果についてお伝えします!

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春野菜の特徴

春野菜特有の苦味

春野菜の独特の苦味は植物性アルカロイドという成分です。植物性アルカロイドには、腎臓や肝臓の機能を高め体内に溜まった老廃物を体外へ排出する解毒作用や新陳代謝を促進する役割があります。

寒い冬は活動量が減り汗をかく機会が少ないので老廃物が体内に溜まりやすくなっています。そんな体をリセットしてくれる効果があります。

   

春野菜の香り

セロリやせりなどの春野菜が放つ香りには、精油成分のテルペン類が多く含まれています。テルペン類は血行促進や抗酸化作用、ストレス緩和などの効果があります。

春野菜にはこれ以外にも脂肪分解効果、利尿作用、抗酸化作用といった作用もあります。 また水分を多く含みみずみずしいのも特徴です。

オススメの春野菜

春野菜と聞いてどんな野菜が思い浮かびましたか?春先に採れる野菜や山菜は多くありますが、今回は代表的な春野菜を栄養素とあわせて紹介します。

   

新たまねぎ

玉ねぎには主にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、カリウム、硫化アリルなどが含まれています。

特に辛みの成分である硫化アリルは疲労回復、殺菌作用の他に血液をサラサラにする働きがあるので、動脈硬化や血栓予防に効果的です。

硫化アリルは水に溶けやすく熱に弱いという性質があるので、水に浸したり炒めたりしてしまうとせっかくの栄養が失われてしまいます。しかし新たまねぎは辛みが少なく生のまま食べることができるので、栄養を効果的に摂ることができます。

  

新じゃがいも

抗酸化作用や美肌にいいとされているビタミンCが、通常のじゃがいもより多く含まれているのが特徴です。

通常ビタミンCは熱に弱いですが、じゃがいもの場合、じゃがいもに含まれるでんぷんに守られ、ビタミンCが壊れにくくなるのです!またじゃがいもの栄養素は皮の近くに多くあるため、皮ごと食べれる新じゃがいもは栄養をより効率良く摂取できます。

   

新にんじん

寒い冬を越えて育っているので通常のにんじんより軟らかく、甘みがあり、みずみずしいのが特徴です。

にんじんに含まれているβ−カロテンには有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用や、皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあります。その他にも腸内環境を整える働きがある食物繊維や高血圧予防になるカリウムが豊富に含まれています。

β―カロテンは油と一緒に摂ると体内に吸収されやすくなるので、ドレッシングをかけたり、炒め物にして食べるのがオススメです。

   

春キャベツ

葉が薄くて軟らかく、水分を多く含んでいて甘味が強いのが特徴です。またふんわりと巻きがゆるいので通常のキャベツよりも軽いです。

キャベツにはビタミンC、ビタミンK、ビタミンU、カロテン、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。ビタミンU(別名:キャベジン)はキャベツから発見された栄養素で、胃酸の分泌を抑制し胃の粘膜を修復する働きがあります。

ビタミンCやビタミンUは水に溶けやすく熱に弱いので、サラダや浅漬けにして食べると栄養素をしっかり摂りつつ美味しく食べれるのでオススメです。

   

たけのこ

たけのこには食物繊維、カリウム、チロシンが豊富に含まれています。

たけのこに含まれる不溶性食物繊維は便秘予防や腸内環境を良くする働きがあり、カリウムは高血圧予防やむくみ改善に効果的です。またたけのこに含まれるアミノ酸は疲労を回復してくれる働きがあります。

根元よりも先端の方が栄養価が高いと言われています。

   

ふき

ふきが持つ独特な香りや苦味は新陳代謝を促進し、体内の老廃物を排出してくれる働きがあります。また食物繊維、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

ふきは鮮度がとても重要で、収穫後はアクがどんどん強くなるので早めに下処理が必要です。

   

菜の花

菜の花は特にβ―カロテンを豊富に含んでいます。

β―カロテンは体内でビタミンAに変換され、髪や視力の健康を維持してくれる栄養素です。他にもビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄分などの栄養素もバランスよく含んでいます。

花が咲いていない状態のもので、葉や茎に硬さがある新鮮なものを選ぶようにしましょう。

   

アスパラガス

アスパラガスには茹でても栄養素があまり流出しない特徴があります。

アスパラガスに含まれているアスパラギン酸には、新陳代謝を促進し疲労を回復してくれる働きがあります。また、利尿作用によって腎臓や肝臓の機能回復に効果があるといわれています。他にも胎児の発育に役立つ葉酸やビタミン類などが豊富に含まれています。

最後に

春野菜についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか?寒い冬を乗り越えて育った春野菜にはたくさんの栄養が含まれています。ぜひ旬の春野菜を取り入れて、美味しく春を感じて下さい!

   

この記事の監修:管理栄養士 内田茉央さん

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