
睡眠不足はなぜ太る?
睡眠不足がダイエットの大敵なのは、睡眠中に分泌される成長ホルモンと関係があります。人は眠っている間に成長ホルモンが分泌されますが、夜中に何度も目が覚めたり、あれこれ考えてしまい熟睡できないと成長ホルモンの分泌が順調におこなわれなくなります。
成長ホルモンは、子どもが大きくなるために必要なホルモンといったイメージがありますが、大人にも必要なホルモンで、肌の再生や肥満防止効果もある大切なホルモンです。
睡眠不足の原因の多くはストレスや過労
心が緊張した状態だとなかなか眠りにつくことができません。
「眠らなくては」と思えば思うほど眠れないものですが、これは自律神経が乱れていることも原因のひとつです。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、就寝前にはリラックスして副交感神経を優位にすると、良質な睡眠をとることができます。
夜遅くまで勉強や仕事などで頭を使っていると、神経が高まってしまいます。また、ストレスがあるとイライラしたりあれこれ悩んでしまいます。
「悩んでも悩まなくても朝が来る」といった川柳が載った雑誌を見たことがあります。
あれこれ考えず「寝るが勝ち」です。

ぐっすりと眠ると一晩で約300㎉が消費される!
睡眠をきちんと取ると、お茶碗に1杯分のカロリーが消費されると言われています。
なぜなら、寝ている間にも成長ホルモンが分泌されているからです。
成長ホルモンが分泌されると、体内の脂肪が燃えることがわかっています。
この成長ホルモンは眠りについて3時間に分泌されるので、5時間の睡眠時間でもぐっすり眠ればダイエット効果も、疲労回復効果も得ることができます。
早くベッドに入っても、何時間も眠れずイライラしたり、ネガティブなことを考えるようなら、眠くなるまで起きていて「バタンキュー」と眠る方が精神衛生上にもよいといえます。
良質な睡眠とダイエットは大いに関係があったのです!!
布団の中でおこなう安眠を誘うヨガ3選!
布団の中で次の3つのポーズをおこなうと、眠りにつきやすくなります。
■仰向けの英雄のポーズ
このポーズは、神経を落ち着かせ、リラクゼーション効果があります。
①ベッドの上に正座をし、両足を少し広げ、お尻をペタンと落とします。
②上体をゆっくり後ろに倒します。
③背中、後頭部も床につけ両手は頭上に伸ばし、深い呼吸をくり返しながら1~2分キープします。
■ 仰向けの合せきのポーズ
このポーズをとると骨盤の歪みが解消でき、気持ちが安定します。
①仰向けになり、両ひざを立てます。次に、足の裏と裏を合わせひざを左右に開きます。
②手は、自然な形で体の横におきます。
③5回ほど深い呼吸をくり返します。
■くつろぎのポーズ
①仰向けに寝て足を伸ばし、肩幅に開きます。
②手は、体の横に手のひらを上にしておきます。
③自分の気持のいい呼吸をくり返します。息を吐くごとに嫌な感情がデトックスできます。

睡眠は量より質!!
睡眠時間は体質的なこともあり、4時間から5時間の睡眠で十分足りる人もいます。もし、睡眠時間が少なくても、疲労感がなければあまり気にすることはありません。
理想的な睡眠時間とは?
睡眠時間が7時間の人が健康で、寿命も長いと発表されてから、眠れない人は焦っているようですが、大都会で働く人の睡眠時間は通勤時間も関係し、5時間程度の睡眠しかとれていないのが現実です。しかし、眠ればよいといったわけでもなく、睡眠に関しては量より質が大切です。
理想的な睡眠時間の7時間とは、ゼロ歳の赤ちゃんから65歳以上の高齢者の睡眠時間の平均す。ちなみに3才までの赤ちゃんの睡眠時間は15~16時間で65歳以上が6時間が実際の睡眠時間です。平均とはけっこう曖昧なものなので、あまり睡眠時間にこだわる必要はなさそうです。
睡眠時間が長くても眠りが浅いと、日中の集中力が低下してしまいます。眠れない日が続いても。起床時間を同じにすると、睡眠と覚醒のリズムが整います。
質の良い睡眠のためにおすすめの方法
睡眠は体は眠っているのに脳は活動している状態のレム睡眠と、深い眠りで体も脳も休んでいて、筋肉の修復や免疫機能、神経回路の調整がおこなわれるノンレム睡眠が90分ごとにくり返されます。
このことから、90の倍数で目覚めるとすっきりと目覚めることができます。
眠りについて4時間半、6時間、7時間半に起きればよいわけです。
4時間半の睡眠時間は少なすぎるかも知れませんが、無理に眠ろうとするよりは、不足した睡眠を昼寝で補う方が効率がよいといえます。
まとめ
質の良い睡眠が取れると、自然にダイエット効果が得られるだけでなく、朝、目覚めた後もアクティブに動くことができます。睡眠は体の成長を促し、心の安定を保つとともに、老化を遅らせる働きもしています。質の良い睡眠を取り続けることができれば、無駄に太ることもなく、生活習慣病に悩ませられることもありません。
健やかな人生を送るためにも、睡眠について見直してみてはいかがでしょうか。
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