
冬になると、疲れが溜まったり体調不良が続いたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか?冬は体温と気温の差が大きいため、体温を下げないように一生懸命エネルギーを作ります。そのため気づかないうちに疲れてしまっているのです。そもそも、疲労とは活性酸素による酸化ストレスで細胞がダメージを受けることが原因とされています。酸化ストレスで弱った細胞は本来のお仕事である栄養を取り入れ、老廃物を排出する働きができなくなってしまいます。疲労を回復する方法は様々ありますが、今回は手軽に取れる「果物」に注目してみましょう。
果物で疲労回復効果を期待できる2つの理由
「クエン酸」と「ビタミンC」が豊富
果物に含まれている「クエン酸」は体内に溜まった疲労物質を排泄してくれます。「ビタミンC」は、細胞を元気に保ち老廃物の排泄を促してくれます。またストレス抵抗性を高め精神的疲労も防ぎます。
クエン酸やビタミンCは一度にたくさん摂っても吸収しきれず、時間とともに体外に排出されてしまいます。1日で何回かに分けてこまめに摂り、毎日続けることが大切です 。
「糖質」を含んでいる
果物に含まれる「糖質」(果糖・ブドウ糖・ショ糖など)は、すぐ体に吸収されエネルギーとして代謝されるので、疲労を回復してくれます。またブドウ糖は、頭の疲労を効率良く回復してくれる役割もあります。
疲労回復効果が期待できる冬が旬の果物と選び方
レモン

レモンを食べた時に感じるすっぱさの正体はクエン酸です。レモンは果物の中でも特にクエン酸とビタミンCを多く含んでいるため、疲労回復にはうってつけの果物です。
疲労回復効果以外に、風邪予防や高血圧やメタボなどの生活習慣病を予防する効果も期待できます。
■ 選び方
皮にハリやツヤがあり、重量感のあるものがオススメです。色ムラがないか、ヘタが枯れていないかもチェックしましょう。保存するときは、一つ一つラップに包み乾燥しないようにビニール袋やポリ袋に入れて、野菜室での保管がオススメです。
みかん

みかんにはレモン同様クエン酸やビタミンCがたくさん含まれています。糖分も含んでいるので頭の疲労にも効果的です。
またみかんには、ビタミンA・ビタミンE・カロチンが含まれているので、風邪予防も効果が期待できます。
他にも、胃もたれや二日酔いを和らげる効果があります。忘年会や新年会でつい食べ過ぎてしまう時期にピッタリの果物ですね。
■ 選び方
色が濃い・色ムラが無い・軸が細い・ヘタの色が緑色・小さく平べったいものがオススメです。
グレープフルーツ

グレープフルーツにも、クエン酸とビタミンCが豊富に含まれています。特にビタミンCは他の柑橘類に比べて含有量が多く、1/2個で1日分のビタミンCを摂取することができます。
皮にはリモネンなどを含み、落ち込んだ気分を明るくしてくれる作用があります。食前にしっかりと香りをかぐと、皮と果肉で効果も倍増です。
またグレープフルーツには、血圧を下げるカリウムがたくさん含まれているので高血圧予防にも効果的です!
■ 選び方
表面が滑らかで、ハリがあり重量感があるものを選びましょう。
りんご

りんごはクエン酸と糖分の両方を多く含んでるため、疲労回復効果をより発揮してくれます。またりんごに含まれる「りんごポリフェノール」にも疲労を回復する効果があります。
食物繊維も豊富に含んでいるので、整腸作用や食事の脂質や糖質の吸収を緩やかにしてくれます。
毎日りんごを食べるのは大変!という方はりんご酢で代用してもOKです。
■ 選び方
下の部分まで赤く、ツヤが良いものは甘味が強く、味か濃いといわれています。ツルは太く、変形していない物がオススメです。
より効果を出すための食べるベストタイミングは?

果物の効果をより発揮するためのベストタイミングがあることを知っていますか?それは「食前30分」です。
食べた物は2〜4時間かけて胃から腸に届きますが、果物には消化吸収を助ける酵素が含まれているため30分で腸に届きます。食後に果物を食べると胃の中に果物が留まっている時間が長く酵素の発酵が進んでしまい、本来の力を発揮することができません。
なので、食前や食間の空腹時に取り入れ、スムーズに栄養成分を吸収させることが、果物の力を受けるには効率的なのです。
また、レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類に含まれている「ソラレン」という物質は紫外線を吸収する働きがあるといわれています。
体はソラレンを摂取してから約2時間で紫外線に反応しやすくなります。そのため朝食にソラレンを多く含む果物を摂取すると、紫外線を吸収しシミやそばかすの原因になります。大量摂取でなければ問題はないようですが、気になる方は夕方のおやつとして食べるのがいいですね。
まとめ
いかがでしたか?果物には意外にも疲労を回復する効果があります!ぜひ普段の食事に取り入れてみてください。今回は疲労に効く果物を紹介しましたが、疲労回復の方法は睡眠や休養などもあります。食欲が無い時は無理をせず、こまめに食べるなど身体の負担にならないように工夫しましょう。
コメント